DAHON Route カスタマイズ #17 やっぱりステムはすごかった


フラフラと落ち着かないステアリングを改善すべく、ステムの取り付けシートポストの交換など、随所に手が加わったルート号。

具体的な作業内容などは上の3つの記事をご覧いただくとしまして、今回はその効果のほどを体感すべく、夏空のもと田舎道をあちこち走ってきました。

ステムの効果やいかに


もう最初に結論を言ってしまいますと……やはりステムの効果はすごかった! 突き出しバンザイ!

ステムによる突き出しが「ある」と「ない」では、ステアリングの安定感がまるで違います。なぜもっと早く取り付けておかなかったのか! そう言いたくなるほどの差異を感じました。



ステム取り付け以前のノーマルな状態では、ルートをまっすぐに走らせるために、常に小刻みな修正舵を加えている状態でした。

もちろんこれは自転車であれば当然のことで、ママチャリだろうがロードバイクだろうが、みなそのようにして走っています。

しかしルートの場合、その操作にとても神経を使うんですよね。ある程度まとまった距離を走るときなど、体力よりも先に気疲れしてしまうほどです。

それがステムによって一変しました。過敏なステアリングが嘘のように穏やかになり、姿勢の維持に余計な気を取られることなく、ゆったりと走ることができるようになりました。



これは平地走行時に限ったことではなく、坂道においても同様でした。下り坂で腰を後ろに引いたときのステアリングの安定感がこれまでとは段違いです。



まったく別物に生まれ変わった、とまでは言いません。小径車らしい不安定さは依然として残っています。それでも「当社比」ならぬ「当車比」で見れば、その差は歴然としています。ステアリングに悩まされていたルート乗りなら、感涙に咽ぶこと間違いなしでしょう。

ステムの突き出し量が肝


「そこまで言うなら試してみるか」というルート号のオーナーさんがいましたら、ぜひともこだわっていただきたいのがステムの突き出し量です。ステアリングフィールに大きく関わってきます。



今回取り付けたAndrosステムは、クイック固定式のアジャスタブルステム。ワンタッチで角度を変えることが可能です。

そのAndrosを画像のように上に立てて突き出し量を減らしてみると、途端にステアリングが不安定になります。ステムの突き出し(と前輪荷重割合)がいかにステアリングフィールに影響しているか、その違いを瞬時に体感できました。



既製のハンドルポジションチェンジャーの場合、突き出し量は40mm~50mm程度が多いようですが、ポスト側クイックレバーとの干渉を避けるために角度を下げて固定すると、ステムの突き出し量は実質30mm以下になってしまいます。これではせっかくのステム効果も半減です。

とにかく突き出し量をフルに生かすことを念頭に、固定方法や製品を検討するとよいでしょう。ルートなら実効50mmは欲しいですね。

サドルの前後位置


サドルの固定位置に関しては、できればもう少し前に出したかったところです。ロードバイクからルートに乗り換えると、やはりクランクとの位置関係に違和感を覚えます。それでもシートポストを交換したことで、少し走れば気にならない程度には修正できたので、以前よりはマシになりました。

前輪・後輪の荷重割合


改造の過程で注目していた荷重割合については、前輪に移した甲斐はあったと考えています。下り坂での走りが格段に安定しました。改造前の挙動がひど過ぎたのかもしれませんが、 操舵感の改善に寄与していることは間違いないでしょう。

ステムの取り付けは超オススメ!


今回の一連の改造で、ルートのような操舵が不安定な小径車にとってステムの導入はたいへん良い効果があるということを肌身をもって実感しました。カスタムの優先順位で考えるなら、もっと早いうちに手を付けてもいいぐらいです。それほど影響力のある改造ポイントだと思います。



操舵感が変われば印象もまた変わるはずです。不安定さを敬遠してルートから離れていた方も、ぜひ一度ステムの導入を検討してみてください。

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