不安定なステアリングをどうにかしたいッ!その3 シートポスト編


続きまして、シートポストの交換に取り掛かります。

シートポストとステアリングって関係あるの?と聞かれると……どうなんでしょう。セットバックのないシートポストに交換して、前輪への重量配分を増やそうというのが狙いですが、果たしてそれがステアリングにどれほど影響するのか、正直よくわかりません。

まあ「物は試し」とも言いますので、とにかく新たなシートポストを手に入れ、実際に取り付けて体感してみようと思います。

購入したのはこちら。



Litepro A61 シートポストです。これまで使っていたBiologicのものと違い、セットバックのないストレートなタイプ。これならサドルを前に置くことができそうです。重量319g、長さ600mm、体重MAX80kg。

実際に手にした感想は、やはり軽いということ。と同時にやぐらの造りが頼りない印象ですね。同じような製品にKCNC Lite Wingがありますが、KCNC製はここがもう少し強固な設計になっています。(値段も数倍違いますが)

耐久性は二の次と言われるKCNCの製品ですら、やぐら部分は強度を意識しているというのに、果たしてこれで大丈夫なのかと一抹の不安を覚えます。まあ、壊れて危なかったという話も聞かないので、たぶん問題ないのでしょう。(と思いたい)

なお、今回購入したLitepro A61シートポストには、やぐらを強化した新バージョンがあるようなので、選択の余地があるなら改良版のほうをオススメします。このほか、Litepro A62というシートポストもあって、そちらはさらにしっかりした造りになっています。



さっそくサドルを取り付けてみました。ちょっと予想外だったのは、やぐらが前後方向にかなり幅を取ることです。



これまでのシートポストと比べると、サドルレールを占有する量がずいぶん違います。サドルバッグのQRアタッチメントも影響して、前後方向への調整マージンがほとんどありません。もう少しサドルを前に出したかったんですけど、画像の固定位置あたりが限界のようです。サドルバッグがストラップマウント等であれば、こうした制限は避けられるのかもしれません。



ついでにシートポストクランプも交換します。アキボウの2016年ラインナップで見ると、ボードウォークから上のモデルはすべて画像左のタイプのクランプカラー、Turtleneck SeatPost Collarが使われています。



新クランプは接触面が大きくなっているので、固定力には良い影響があるんじゃないかと思います。レバーも少し長くなり、開閉もラクになりそうです。



新シートポストとクランプを取り付けた様子がこちら。サドル位置は交換前と比べて20mmほど前に出ました。Androsステムの突き出し量65mmと差し引きすると、45mm程度コックピット長が伸びたことになります。

ジオメトリーの記事で触れた、「クランクとサドルの位置関係」については、これでもまだ完全な是正には至らず。サドルをあと10mmほど前に置ければ良かったのですが、QRアタッチメントとぶつかってしまい無理でした。



新しいシートポストクランプもなかなか良い感じ。見た目がちょっと高級になったような?

ということで、フラつき対策の改造は一応完了。ステアリングフィールの変化については、とにかく乗って走って体感してみるのが一番でしょう。

ですがその前に。一連のパーツの追加と変更で、前後輪への重量配分はどう変わったのか。ぜひとも確認しておきたいところです。それを調べる方法があるらしいので、次回、実際に量って比べてみようと思います!

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