ルートはどこまで軽量化できる?


突然ですが。みなさんが乗っている自転車、重くないですか?

軽い? それはうらやましい。自転車は自分の脚で漕いで進む乗り物ですから、車体は少しでも軽いにこしたことはないですよね。

「100g200g軽くなったところで変わらないよ」
「レースにでも出るの」
「カラダ鍛えなさい」

むむ、現実的なご意見。しかしですよ。ほかのタイプの自転車はいざ知らず、折りたたみ自転車に関して言えば、「軽さ」は無視できない重大な要素だと思うのです。

何でわざわざ折りたためるのかといえば、折りたたんで持ち運んだり収納したりするため。この特有の性質からすれば、これはもう100gでも軽いほうが良いに決まってます。

つまり、折りたたみ自転車にとって軽さは正義!と言っても過言ではないのです。まあとにかく軽いほうが都合が良いんですよね、いろいろと。

とうわけで今回は軽量化の観点から、ルートのカスタムを考えてみようと思います。

ルートは軽くならない?

まずはサンプルとして私のルートを見てみます。改造前の重さは12.0kgジャスト。あれやこれやと手を加えた結果が10.89kgでした。前後フェンダーを外しただけで350g減なので、改造による効果は実質-760gということになります。

マイナス分でいちばん大きかったのはクランク・BBで、この部分の交換だけで-300g稼いでいます。あとはタイヤ・チューブ前後-130gホイールセットとスプロケ-100g、そのほかサドルやペダル、チェーン、RDなどでそれぞれ数十グラムづつ減量に成功しています。

一方で、シートポスト、シフター、グリップなどは交換後のほうが若干重量が増しています。ブレーキ関連も同様に重くなっています。機能や剛性が増したことによる重量増でもあるので、 このあたりはやむを得ない部分でしょう。

正直、改造後の重量だけを見れば、あまり軽くならなかったなという気もしますが、見方を変えればルート(2013)は、標準の状態でも十分無駄のない構成であるとも言えると思います。

DAHONの中級モデルと比較しても重量面では互角。ボスフリーや鉄のチェーンリング、さらにはフェンダーなどの重さまで含めて12.0kgに収まっているわけで、これは大したものです。

ルート軽量化の目安はどのぐらい?

ならばルートの軽量化は難しいのかと言えば、そんなことはありません。無茶せずとも減量を図る手立てはあります。

今回の改造でルートがいまひとつ軽くならなかったのは、重量を第一にパーツを選択しなかったためです。

たとえばシートポスト。BioLogicのポストポンプ(中身抜き)ではなく、中華製ストレートポストにするだけで-200gです。

タイヤもしかりです。都市部の状態の良い路面を走行することが主なら、シュワルベマラソンのような耐パンク性能は不要。軽量タイヤを選べば、前後で250g程度軽く出来るはずです。

ルート号改にこれらのパーツを導入するだけで、苦も無くあっさり10.5kgを切る軽さになります。

予算の都合でクランク周りに四角軸タイプのものを使ったとしても、フォームグリップを使うなど他の部分で相殺すれば、重量面でのデメリットも最小限に抑えられます。

ベーシックグレードを中心としたパーツ構成でも、重量10.5kgはけっして難しくない到達点なのです。

夢の9kg台へ!?

しかし10.5kgから先は簡単ではありません。コンポーネントのグレードから見直すことになるでしょう。こまごまとした部分も無視できません。ニップルは真鍮からアルミに、チェーンは肉抜きのある軽量タイプに、ハンドルバーも肉薄アルミ製に、といった具合にコツコツと削っていく必要が出てきます。

さらにフロントフォークをアルミ製のものに替えれば、それだけで250g以上の軽量化になります。Vブレーキボスをチタン製のものと交換したり、ブレーキレバーを軽量なCNC製に替えることも考えられます。

机上の計算ですが、最終的には9.7kg前後までは軽量化できると踏んでいます。
(*ルート2013年モデルの場合)
(*2015年以降のモデルでは更なる軽量化も可能)

ですが……。ルートでそこまでやる必要もないような気がしますね。まあこのへんは好みの問題ですが。

10kg台半ばがターゲット

とりあえず、ルートのカスタムで目指すは11kg切り。10.5kgを目標にしてはいかがでしょうか。実際のところ、難しいことはほとんどないはずです。

ポイントはやはりシートポストタイヤ選びでしょう。それからクランク周り。この3か所でずいぶん軽さを稼げます。リアOLD130mm化を果たした2015年以降のモデルなら、ホイールセットの交換も効果的ですね。

軽量化を意識するあまり、安全性や快適さ・機能性を犠牲にしては本末転倒。無理をせず、そしてバランスよく、最高のルート号に仕上げてください!

4 件のコメント :

  1. Routeを輪行袋に入れて担ぐと、重いですね(~_~;)
    カスタムは、軽量化が目的でも有りますけど・・・
    最後は、お財布が軽量化しちゃいますね(^_^;)

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    1. いまRouteは2階の自室保管なので、
      乗るたびに毎回上げ下げしてるのですが、
      両手で段ボール箱を持つような格好になってしまって、
      これがけっこう重く感じるんですよね。
      輪行袋等に入れて掴むところが変われば少しは・・・
      と思ったんですけど、やはり重いですか。

      ホント、自転車の世界では「軽さはお金と引き換え」ですもんねー。
      やはりここはカラダを鍛えるのが一番の解決策なのかも(笑)

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  2. 私もマンション3Fで担いで室内保管してます アルミフレーム20インチ折畳みでしたが
    とにかく軽くしたい理由から可能なとこまで軽量化してます 結果12kgから7.2kg(ペダルレス)で限界になりました 純正パーツはフレームとFフォークのみです 
    仕様としては軽量化=ハイスペックにならざるを得ず 451 カプレオ10S DURAとKCNCパーツが大半です スピードもロードに追いつく程ですのでハンドル周りはB-6にバーコンとBレバ-を取り付け安定した操作性を維持しています
    結論から申しますが、担ぐ事に関しては9kgも8kgも大差無いです
    現在スタンドやバッシュガード、使わない左バーコンなどフル装備で7.6kgですが、まだまだ重いなと感じています
    走行性は別次元です とにかくペダリングが軽い 坂道が楽 R9-26T F53ですが急斜面でも23Tまでで間に合います 加速も早いですが、タイヤ等も軽すぎる為、スピードの上昇範囲が低い内に終わり伸びが短い 言わば中速度のまま転がる感じです まあそこそこ快適ではあります
    長距離でも疲れませんが、直線的な走行ではクロスやMTBにやや劣りますね
    ある程度タイヤが重い方がスピードが維持出来る事は事実です
    総額18万ほど使いましたが、今現在仮に純正で購入を検討した場合、欲しいと思うものは見当たりません タイレルTi-pkが最も希望に近いです、しかし7.2kgのものはとんでもなく高くFサイズが小さめで大人に合わない TC-Cせいぜい54.5ですから 実に窮屈 そしてカプレオでもないのでギヤ比が当然不満です F56以上とすると変速動作にモロに影響してくるのは分かっているので適正ギヤ比を追えばトラブルと格闘するハメになります

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    1. 匿名さん、こんばんは!
      7kg台ですか!軽いですね~。
      20インチで7.2kg、一度乗ってみたいものです。
      やはり軽量化にはそれ相応のお金がかかりますね。
      ルート号は今のところさらなる軽量化の予定はないので、
      ここは自分のカラダを鍛えることにします。
      少しは軽く感じるようになるかも?(笑)

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