ルートのフロントダブル化は可能か? その1 【調査編】


古来より、DAHON乗りにとっての憧れであり、夢でもありますところのフロントダブル化。多くの先達が創意工夫を重ね、この難題に挑んできました。

近年、DAHONにもフロントダブルのモデルが登場し、また、直付け台座が溶接されているモデルも出てきたりと、前ギアの多段化はけっして夢物語ではなく、現実的なオプションのひとつとなりました。

ひるがえって、ルートはどうでしょうか。ルート(2013)のフロントダブル化は可能かと聞かれれば、ほとんどの人は無理と返すのではないかと思います。




シートチューブ周辺を見れば一目瞭然。この補強材。これがネックであります。ここはちょうどFDのアームや台座のバンドが来るところで、補強材の存在が邪魔になることは明らか。やっぱり無理だよな~と、私も思っておりました。

ところがです。次の画像をご覧ください。



ルートに似た形の自転車にFDが取り付けられています。しかも無事に作動しているようです。1例や2例ではありません。同様の改造例がけっこう出てきます。これはいったい……?



画像に写っているのはDAHON ECO3という自転車で、数年前まで台湾など世界各国で売られていたモデルです。ヘッド周りやハンドルポスト、RDハンガーなど、ルート(2013)とは違う部分も見受けられますが、同じアルミ製フレームであり、補強材の大きさや溶接位置など、FD取付け部周辺の形状はルート(2013)にそっくり。

このDAHON ECO3、日本では似たような名前の別モデルとして売られていました。



それがこれ、DAHON ECO C7です。ECO3とはハンドルポストやヘッド回りなどが異るものの、こちらもFD取付け部周辺はルート(2013)と瓜ふたつ。

ECO3に加えて、なぜECO C7を引き合いに出したかというと、数年前に販売を終了したはずのこのECO C7が、なんと地元の量販店(スポーツデポ)で偶然にも1台売れ残っているのです。しかもその隣には、同じく売れ残りのDAHON Route(2012)が並んでいるじゃないですか!

これはッ!ということで、両者を穴が開くほど見比べてきました。店内なので写真を撮ることもノギスを当てることも叶わず、確実なことは言えませんが、見た限りでは、補強材含むシートチューブ周辺の造りは、ほぼ同一のようでした。

補強板を含めたシートチューブ周辺の寸法や形状エコ3=エコC7=ルート(2013)であると仮定すれば、ECO3でフロントダブルが可能ならルート(2013)でも同様に可能なのではないか?

この疑問に白黒つけるには、どうやら実際に試してみるほかなさそうです。ということで次回に続きます。

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