DAHONが製造・販売する自転車には、一般的な車名(マスコットネーム)のほかに、そのモデルを表す個別の型式番号が付けられています。Route(2013)なら「PYA061」、Dash P8なら「NBA083」という具合です。
これらは基本的に製造・販売サイドのための記号番号であり、我々ユーザーにとっては大した意味を持ちませんが、どのような規則に従って命名されているかを知れば、そのモデルを理解するうえで多少の助けになるかもしれません。
P Y | A | 0 | 6 | 1 | |
フレーム タイプ |
フレーム 素材 |
ホイール サイズ |
後変速数 | グレード |
最初の2つのアルファベットはフレームのタイプを表します。先頭の1文字はフレームタイプの大きな分類、2文字目がそのバリエーションを意味しているようです。
当初フレームタイプを表すこの部分はアルファベット1文字のみの表記だったのですが、2009年ごろから2文字で表すようになりました。派生モデルが増えてきたためでしょうか。
3番目の文字はフレームの素材を意味しています。
A……アルミニウム合金
C……クロモリ鋼
H……ハイテン鋼
ルートはアルミフレームなので「A」です。
アルファベットに続く3つの数字。先頭はホイールサイズを表します。1文字表記のため少し特殊で、
6……16インチ
0……20インチ
というようになっています。14インチも24インチも同じ「4」という表記です。20インチのルートは「0」。
2番目の数字はリア変速数です。
1……シングルスピード
6……6速
9……9速
0……10速
という具合です。かつて存在したSpeed Pro TTやSpeed TRなど、リア内装3速と外装変速を組み合わせたモデルでは、ここが「7」(27速)だったり「4」(24速)だったりしました。7速のボードウォークもここは「7」なので重複しています。ルート2013は「6」。
最後の数字は、ホイールセットやコンポーネントを含めたその自転車のグレードを0~5の6段階で表しています。0が最廉価、5が最高級、3が基準モデルとなっています。ルートは廉価グレードの位置づけで「1」です。
以上のような規則に沿って命名されている型式番号ですが、2014年モデルでは突如、不可解な例外が現れました。それがSpeed Falcoの型式番号「KDA083」です。
スピード系はクロモリフレームなので3文字目は「C」のはず。去年までのSpeed P8は「KAC083」で確かに「C」でした。しかしスピードファルコでは「A」となっています。
DAHONも近年、多様なモデルを送り出すようになったため、これまでの命名規則では扱いきれなくなっている印象ですね。
仮に11速仕様が出たら型式番号はどうなるのか、そのあたりにも注目して2015年ニューモデルを見てみるのもまた一興かもしれません。
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