DAHON Route

DAHONでは何故クイックリリースレバーが右側なのか

日ごろから頭の片隅にあったギモンがひとつ。なんでDAHONはクイックレバーが標準で右側にあるの？ 「折りたたみの際の都合」だとか「マグネットが邪魔だから」とか諸説あるようですが、本当のところどうなんでしょう？

百聞は一見に如かず。実際に試してみればいいじゃんということで、やってみました。

左側だと折りたたみに不都合が生じる？

まずは「折りたたみに支障が出る」という説です。レバーを左側にして折りたたんでみたところ、ご覧のとおり、とくに不都合はありませんでした。マグネットが先に受け止めるので、レバー同士が接触することはありません。

仮にマグネットがない場合でも、とくに問題にはならない感じですね。アウターケーシングに引っ掛かるようなこともなく、通常どおりの折りたたみと展開が可能でした。

左側だとマグネットがレバー操作の邪魔になる？

ならば「マグネットが邪魔になる」という説はどうでしょう。フロントはマグネットの位置がドロップアウトからやや離れていることもあり、レバーの開閉操作にこれといった支障はありません。現行シマノタイプのレバー形状でもおそらく問題なし。（ただしフォークより後方に寝かせるのは無理かも）

一方でリアはというと、これがちょっと面倒です。マグネットが邪魔をして、「前方斜め上」の位置にすることができません。水平に近い角度で前方に倒すか、後方斜め上に倒すかということになってしまいます。

とくに現行シマノタイプのレバーは、L字型に出っ張っているぶんマグネットに干渉しやすく、少々操作しづらい印象でした。が、カムから真っ直ぐに出ているレバーであれば、真上に立てることは出来そうです。

DAHONではレバーはやっぱり右側！

以上のようなことから、ルート号においては、レバーが左側にあっても大きな問題はない、ただし、レバーの形状によってはリアで少々面倒、ということが分かりました。

左側でも折りたたみに支障がなかったのは意外でした。DAHONがレバーを右に置いているのは、おもにマグネットが原因なのでしょうか。

しかし、この結果を受けてわざわざレバーを左に持ってくるほど私もあまのじゃくではありません。「なるほど」と納得しつつ、元どおりレバーを右側に戻す、ある秋の日の午後でありました。