DAHONライセンス車 YEAH 20インチ 改造ダイジェスト (前編)


ぽんたです。自転車に乗るのが楽しみな季節になってきました。うららかな春の日にはルートでのんびりサイクリング……と行きたいところですが、残念ながら改造を待つルートくんは未だ分解されたまま。

そこでこの機会に、私の所有するもう一台の折りたたみ自転車をご紹介したいと思います。



それがこちら、YEAH 20インチです。(2006年モデル)

いわゆるDAHONライセンス車というやつで、文字どおりDAHONのパテント技術を使って作られている製品。実際の製造もDAHONの工場が担当しているそうです。

なかでもこのYEAHはDAHON直系の子会社としてスタートした、いわば従弟のような存在。素性もしっかりしており、なおかつ安価ということで、地味ながら根強い人気を誇ります。

このYEAH号がうちにやってきたのは2007年のこと。当初は自転車置き場で雨ざらしという扱いを受けるなど、不遇の時期を過ごしておりましたが、事情により室内保管に強制移行。そこからYEAH号カスタムへの道が始まります。

購入当初のYEAH号は全身鉄の塊りという実に男前な自転車でした。重量は14kgほどだったと思います。重いうえに錆びるということで、これを何とかしようと、 まずは鉄からアルミへの置き換えに着手しました。



凶暴な重さを誇った鉄製シートポストはDAHON純正1本締めアルミポストに交換。漬物石並みの質量だった鉄製クランクセットは、中古のSAKAE製アルミクランク52Tに(インナーはすぐに外しました)。ゴリゴリのBBもシマノ製カートリッジBB-UN26に変更。

タイヤは耐パンク性重視でSchwalbe Marathonに。ハイプレッシャー対応の仏式バルブチューブを使用。

変速系は7速にアップグレードしました。シフターはAlivio SL-MC40、RDにはSORA RD-3400を選択。スプロケットはDnP製7速ボスフリー11-28Tに交換し、ハイギアード化を実現しました。(当時浦和の小径自転車店でひょっこり売られていたのです)

チェーンはKMC X8、ブレーキレバーにはシマノのBL-M420、グリップには安価なHermansをチョイス。BontragerのぽってりサドルとWellgoのぺったんこペダルで快適性重視のもっさい感じを演出。(結果的に)

今見るとずいぶん垢抜けない印象ですが、当時はたいへん気に入っておりました。


鉄パーツの追放が一段落すると気になり出したのがハンドルの位置。アップライトにもほどがあるといいましょうか、とにかく高すぎ、近すぎなのです。









ということで、いわゆるなんちゃってアヘッド化を敢行。しかし生来の思い切りのなさが災いし、ハンドルポストの切断位置が中途半端だったため微妙な高さに。(のちにもう少し短く切りました)

ステムコンバーターはProfile Designのものを使用。ステムは店頭で安売りしていた無名のアヘッドステム60mm。ハンドルバーはこれまた安いという理由でBAZOOKAをチョイス。しかし今度は幅を切り詰め過ぎてしまい、ハンドル周りが少し窮屈なことに。

さらに、薄いアルミ板をハンドニブラで加工して、オリジナルのYEAH号ヘッドバッジを作成したのもこの頃です。


ポジションも改善されYEAH号で楽しく走り回っていたある日、前後ハブの玉押しに複数の虫食いを発見。大ショックです。初期整備を怠ったツケが回ってきました。さらに購入当初の粗雑な扱いが祟って、鉄スポークに錆が発生する事態に。







これはもうホイールの交換しかないということで、廃材やホムセン素材を使って振れ取り台を自作(オリジナルの設計意匠はネットで見かけたものです)。ホイール組みの準備に取りかかります。

フロントハブは台湾から購入した74mm幅24Hのもの。リアハブはシマノ600ボスハブの中古126mm幅32H。YEAH号のリアドロップアウト形状を考慮して、中空軸をソリッド軸に入れ替え、ナット止めに変更。

リムはALEXRIMS DA16を店頭で購入。ホシの14番プレーンスポークと真鍮ニップルを使い、フロント2クロス、リア3クロスで組むことにしました。

ホイール組みの作業自体は難なく終わり、なんだか拍子抜けという感じ。敷居の高さに敬遠されがちな手組みも、やってみたら意外と簡単。出来に関しては本職やベテランの足元にも及びませんが、トラブルもなく普通に走ってくれたので十分満足です。このとき作ったホイールは現在でも履いています。







出来上がったホイールを装着したところです。このころタイヤはPanaracer パセラを履いていました。Vブレーキは前後ともDeore BR-M530に交換。片効きに悩まされることもなくなり、さすがシマノ製と大いに納得しました。


ここまでが前期のYEAH号です。サドルとペダルのせいでしょうか野暮ったさが抜けませんが、これはこれで大いに気に入っていました。

後編ではいよいよ、YEAH号が垢抜けた姿へと華麗な変身を遂げます!(ウソ)

つづく


4 件のコメント :

  1. DAHON OEM YEAH
    同じフレームモデルのOEM ジョイフル山新(ホームセンター)で取り扱いのお友達の自転車をカスタムしました。
    1台目の愛車『Metro D6』をカスタムした予備パーツを移植していきました。
    前後ホイールはDAHONのBoardwalk(カセットスプロケット)から キャリア前後 自作でセンタースタンド台座製作などなど
    現在 『Metro D6』は2×8の16速になっており ハンドルもアヘッド化(折りたたみは取り外して)しております。
    YouTubeにカスタムした動画を載せておりますのでお時間があればご覧ください。

    返信削除
    返信
    1. セリカTA45さん、こんばんは!
      youtubeとみんカラ拝見しました!
      余すところなく堪能している感じが最高ですね!!
      しかもお友達のRe:barフレームまでとは。
      いやースゴイ!

      カーブは、購入の際にルートと最後まで迷った車種なので、
      おおーこうなるのかーと、見ているだけで楽しくなりました。

      メトロもフロントダブル。
      ぽんたもルートでフロントダブル化を目論んでいて、
      実はすでにちょっとやってみたんですが・・・いや、これはまた別の機会に。

      やぱり小径車いじりは楽しいですねー。
      ある種独特な面白さがありますね。

      削除
  2. YouTube
    なんだかんで どっぷりとはまっています(笑)

    『Curve D3』
    これは 2012年に東京で開催された『MINI LOVE 2012』のカスタム部門の入賞の賞品なんです、エントリーしたのはMetroです

    ルートのフロントダブル化はフレーム補強のプレートがあるんで難しいのではないでしょうか?

    しかし ホイール組みのために触れ取り台を自作するとはすごいです。

    返信削除
    返信
    1. ほほーカーブはMINI LOVEの入賞商品でしたか。
      そりゃまたスゴイ。
      あのメトロだったら納得の受賞ですね!

      ルートのフロントダブル化の障害・・・そうなんです。
      ご指摘のとおり、補強板の位置がネックです。
      ルートとほぼ同じ形をしたエコC7というモデルがある(あった)のですが、
      中国語のキーワードを入れて画像検索すると、
      エコC7のフロントダブル化に成功した画像がちらほら出てきます。
      台湾のDAHONファンによる改造のようです。
      それを見たので、補強板周りの造形がエコとほぼ同じ形のルートでも
      やってやれないことはない!と思ったのですが・・・
      まあ詳細は後ほど投稿記事にしようと思います。

      自作の振れ取り台に関しては、いやお恥ずかしい。
      もともと苦肉の策で作ったもので、大したものじゃないんですが、
      対応OLD幅やホイールサイズの融通が利くなど、多少の利点もあって、
      ずるずると使い続けている次第です。
      しっかりしたものを買おう買おうと思いつつ、先延ばしになってまして・・・。
      でもいま、ホイール組み関連のものを新たに買うとすれば
      スポークテンションメーターが欲しいなあと思っているところなので、
      振れ取り台の新規購入はもうしばらく先のことになりそうです(笑)

      削除